21年と3か月くらい前のこと

とある大学に合格

当時は
合格発表は掲示板に番号を張り出すんで見に来てね!
来れない人はお金を払って電報かなんかを依頼してね!
っちゅうやり方

あんまり覚えてないけど電報やったかは翌日やったか翌々日やったかなんで
当日知りたい人はやっぱり見に来てね!やった気がする

電話掛けたらわかるとか
ネットでパパっと検索っちゅうのはなかった
時代を感じるな…

実は滑り止めで受けた関西の大学は電話で聞けた
ウチはプッシュ回線じゃなかったんで
近所の扇屋っちゅう駄菓子屋の前にあった公衆電話まで
合否を聞きに行った覚えがある

そういうわけで鈴鹿から新幹線に乗って
おかんと一緒に東京へ

夕方っちゅうかもう夜で
あたりに人はおらんところで番号探し
8号館と9号館の間のボロイ緑の掲示板

やったー合格したでー
っちゅうことで鈴鹿に電話

ちなみに電報も依頼してあったんで
翌日やったかに電報も実家に届いとった

合格発表見て実家に戻った後
じーちゃんが合格番号の一覧を見て
「前も後も20人くらいずーっと受かっとらんのや」
と話しとったのを覚えとる

合格発表の掲示板を見た後は
今日は近所のホテルに泊まって
翌日一人暮らしのアパート探しをしようっちゅうことになった

近所にあったリーガロイヤル
シングルが空いてなかったんで
ダブルの別々の部屋に泊まることに

ただでさえ高いのにさらに部屋が広くて高い
浮かれた田舎者やったんで分不相応にも宿泊したけど
今やったら絶対泊まらん
池袋にでも行く

リーガの部屋のテレビはWOWOWが見れてスゲー!
でもテレビの下にビデオデッキがあって
泊まるときにビデオ持ってくるか???
って思った記憶がある

夜は焼肉を二人で食べに行って
多分道を渡ったローソンやったかでワインをお買い上げ
おかん「一人一本やで」
ということで二本お買い上げ

ワインを隠し?持って部屋に行く
よく考えたら隠す必要はない

部屋にはコルク抜きはないんで
部屋にあったペンでコルクを上からボトルに落として
コルクのコナコナまみれになったワインで祝杯

当時はなんとなくコンビニワインで
お高いホテルの人呼ぶのはアカンのとちゃうかと考えてしまう
小心な田舎者やった

今やったら高級ホテルで
露骨に安っぽい一本500円のワインやったとしても
フロントに電話して
「コレ開けてくれやー」やろけど

21年経ってフロントに電話できる程度に厚かましくはなったけども
次の21年は厚かましくなるだけではご先祖様に申し訳ないんで
世界を少し前に進める為にはどうしたもんか考えてみようかと思う