何十回何回目かの誕生日
そんなにうれしくもないかなと思たけども
やっぱり祝ってもらうと楽しいな
ちょっとした非日常感があるやん?
オッサンになってもジイサンになっても
早くに居なくなってしまうよりずっとずっとエエ
時々早すぎるうちに居なくなってしまった友達を思い出す
住まいはウチの真向かい
生まれたのは3日やったか違い
それで誕生日付近で思い出す
ザリガニ取りに近所の排水路へ行ったのとか
公園でセミ取りしたのとか
盆踊りの櫓から靴飛ばししたのとか
ファミスタやら桃鉄やら対戦したのとか
幼稚園も小学校も結局クラスが1回もカブらんかったんで
そこまでベッタリ一緒やったわけでもないけども
小学校のクラスってウチが近すぎると
あえて分けにいく傾向があったような気がするな
もう30年以上も前のこと
亡くなった連絡があってから
ウチの2階の廊下の窓から顔を出すと
いつもの友達の家が見えて
涙が出て来て神様は居ないんやと思た記憶がある
何年か前に夢に出てきた
場所は友達の家の廊下と居間
2人でDSみたいな携帯ゲーム機で
ドラクエっぽいRPGを一緒にやっとって
側には攻略本が広げてあって
じゃあオレは次にコレを倒せばええんやな
みたいに二人で役割分担してゲームを進めとった
ドラクエちっくなRPGやのに共同作業っちゅうのがようわからんし
当時はゲームボーイの通信機能しかなかったから
無線で共同通信出来る横長ゲーム機はなかったと思うけど
ともかく一緒に役割分担して攻略を進めた
ゲームは全部はクリアできんまま
その日は夕方の帰る時間が来ておしまいっちゅう感じになった
「遊んでくれてありがとう」と言ったら
友達が「続きはもう出来ない」みたいなことを言ったんで
「大丈夫やで(続きできる)」っちゅう感じのことを伝えて
友達を優しく抱きすくめた
現実に抱きしめたことは多分ないけどなぁ
男同士やしな
そこで夢は終わり
友達は白血病で亡くなったんやけど
何年も経ってから
今度はウチのおとんが白血病になった
根拠はないし自分が戦うわけでもないんやけども
「次は負けん」と思った記憶がある
おとんというかおかんの頑張りもあって
結果「次」には負けてないんやけども
最近の飲み過ぎで別のモンに負けそうになっとる…